遺品整理体験談:愛と記憶を尊重する片付けの物語

40代男性思い出の詰まった物だけ手元に残し不要品は回収業者へ‥

初めまして私は40代の男性です、この話は私の父親が亡くなった際の遺品整理の時のお話しです、私の父親はまだ70代だったのですが病気により亡くなりました、以前から多少は覚悟みたいなモノはしていたのですがやはり時が実際に来ると悲しいです‥。

私は20の時に実家を出て暮らしていました、実家には年に1度程度しか帰る事は無く両親とは全くと言って良い程に会話らしい会話はしていませんでした、母親はまだしも父親とは本当に会話はありませんでした。

しかしいざ父親が病気で倒れて数年後に亡くなってしまうと、自身の身体の一部が無くなってしまったかのような感覚を覚えました、やはり家族なんだなぁ‥とつくづく思いました、父親が亡くなり実家には母親一人になってしまいましたので葬儀やら遺品整理等の手配やら作業を私は率先して行いました。

葬儀や通夜は淡々と進み何事も無く済んだのですが、父親の遺品の整理は多少大変でした、やはり母親からすると父親の遺品は全て取っときたいという思いがあったらしく、なかなか整理作業が進みませんでした。

しかしそんな事をしていては一向に先に進まないと思い私は本当に大切な思い出が詰まった物だけを手元に置き、残りの物は回収業者に処分してもらう事を母親に提案して何とか母親を説得して遺品整理を行いました。

私は親戚だったりの葬儀や通夜等は何回か出席していましたが、遺品整理という作業の経験はこの時が初めてでしたので何かと戸惑いながらも周囲の方々の手助けやアドバイスもあり無事に済ます事が出来ました、しかし作業をしながら思う事がありました。

父親の遺品の整理をしていると私が小さな幼少期の頃の古びた写真が数枚出てきたり、私が幼少期の頃に父の日に渡した感謝の手紙が出てきたりしました‥、私はこれを見て率直に思いました‥もっと頻繁に実家に帰り何でも良いから会話すれば良かったな‥とか、もっと一緒お酒の相手でもしてあげれば良かったな‥と‥、そんな事を思いながら作業中涙が出たりもしました。

人生の中でこの世の中の大半の人達は一生に1度は必ず大切な家族を天国に見送る時が来ると思います、生意気にもアドバイスを言わせてもらうとすれば、親とは元気なうちに沢山会っときましょう、例え喧嘩になっても会っとくのが絶対に見送る時後悔しません、絶対です。

以上で私の遺品整理の体験談をお話しさせて頂きました、最後までお聞き下さりありがとうございました、それでは。

37歳女 プロの遺品整理士の力を借りました

実家の母が亡くなり、遺品整理を行うことになりました。

母の死後、なるべく早く実家に足を運び残された遺品を整理しなければと思っていました。

しかし、仕事や育児で忙しく過ごしているため、遠方にある実家になかなか足を運ぶことができません。

また、初めての遺品整理だったので、どのように進めていけばいいのか全くわかりませんでした。

そこでインターネットで情報を集めたり書籍を読み漁ってみたりしたのですが、効率よく行う遺品整理の仕方は把握できませんでした。

時間や手間を考えた時に少しでもストレスを減らすなら、プロの遺品整理士の力に頼ってみることが一番なのではと思いました。

遺品整理を代理で行ってくれる業者は日本全国にあり、その中には経験や実績が豊富なプロの遺品整理士が在籍しているところもあります。

専門的な知識を持ち合わせたプロの遺品整理士の力を借りれば、手間や時間をかけることなく効率よく遺品を整理できることは間違いありません。

早速、口コミでも評判だった業者に連絡し作業内容や費用の確認をしました。

一軒分の遺品整理を行ってもリーズナブルな費用で行えることを知り、迷わず作業をお願いすることにしました。

実際にプロの遺品整理士に作業をお願いして実感したことは、とても丁寧に作業を進めてくれるということです。

使い古した不用品であっても故人の気持ちに寄り添って丁寧に扱ってくれます。

もちろん依頼主の希望に合わせて遺品を整理してくれるので、手元に取っておきたいものをきちんと残すこともできます。

一人で母の遺品整理を行ったら作業を終えるまでに長時間かかってしまっただけでなく、昔のことを色々思い出して涙が溢れてしまっていたと思います。

プロの遺品整理士と行ったことで温かな気持ちに包まれながら、母の遺品を整理することができました。

現在、両親の遺品整理で悩んでいるという方も多いと思います。

スムーズに遺品を片付けるなら、完璧な作業を行ってくれる遺品整理士の力を借りてみることをおすすめします。

59歳男 大切な想い出は次の人の手に

50代後半の男性です。一人親の母親が亡くなり、実家に残された遺品について、何をその時考え遺品整理をしたかを書いてみたいと思います。

亡くなる前は、親が病気で不自由になったこともあって、それまで東京で暮らしていたのですが実家に帰ることになり、世間で言う介護をしていました。母は約2年間の自宅介護の後に病院で亡くなったのですが、本人は死期が迫っていることは自覚していたようで、最後の頃は不自由な身体でも起きてきて、一生懸命に身の周りの整理をしていました。「これもいらないかなぁ」と、まるで昔の想い出を懐かしむように一つ一つの物をゴミ袋に入れていく時のその姿は、眺めているこちらも心が辛くなりました。

だって母にとっては大切な物だったからこそ、今まで大切に手元に置いていたのですからね。それを捨てるという行為がどれほど辛いものか。たぶん自分に負担をかけないための心遣いだったと思います。そうして少しづつやってはいたものの遺品を全部整理しきれるわけはなく、それらの大切な想い出を残したままに母は亡くなりました。

そしてひと通りの葬儀が終わり、49日も過ぎ、哀しみも少し癒えた頃からようやく母の遺品整理に取りかかりました。

母の遺品の主なものとしては、母の着ていた洋服、着物、アクセサリー。それらを入れる古い年代物の箪笥が数個。そして書道を趣味にしていましたので、たくさんの書道の掛け軸やガラス額に入った書。また洋服は、母が文化服装学院出身なこともあって、変わったものがたくさんありました。そして最大の遺品が、実家の建物と土地。結局自分の心情や将来のこともあって、田舎に住み続けるより都会にまた戻った方が良いと考え、実家と共にそれらの遺品も処理することを決心しました。

処理するに当たって考えたことは、ただ捨てるのではなくて、もし誰かに使ってもらえるのなら使ってもらいたいということ。捨てるのは余りにももったいないですし、買取屋さんに持っていけば二束三文。幸いそのとき時間はたっぷりとありましたから、そうであればヤフオクで売った方がよいのではないかと考え、箪笥も含めた全ての遺品をヤフオクで売りました。もちろん母が本当に大切にしていたもの、自分が母との想い出として取っておきたいものは、もちろん手元に残しました。

どのくらいかかったでしょうか?全部ヤフオクで売り切るのに。たぶん半年はかかったと思います。もちろんそれでも完全ではありません。売れ残ったものもあります。そういうものは小さいものは引っ越しの際に持ってきていて未だに持っていますし、大きなものはゴミとして処分してきました。母が好きだった洋服や着物や書の類もやっぱりどうしても処分しきれず、なるべく親戚の人に受け取ってもらえるものは受け取ってもらって、それ以外は全て持ってきています。

家と土地の方は幸い立地の良い場所にあったこともあって、価格を下げたらすぐに売れました。買う側からみればお得な物件だったと思います。若いご夫婦が買ってくださってとても嬉しかった。自分は子供を残せませんでしたから、その想いをその夫婦がきっとその土地で実現してくれるに違いないと。それまで家を売ること自体が母に申し訳ない気持ちでしたが、そうやって若いご夫婦が買ってくださったことで、子供の声がその場所に響くことにもなり、きっと母も喜んでくるだろうと。最後にその家を去る時は哀しさもあるものの何か清々しい気分にもなりました。

親が亡くなるというのは人生においてたった一度か二度起こる経験で、その悲しさは何にも増して強いものです。一つ一つの遺品をどうしてあげれば、その遺品が喜ぶのか、そして故人が喜ぶのか。遺品たちの行き先を十二分によく考えて、ベストな方法をとってあげてほしいと思います。

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