遺品整理体験談:愛と記憶を尊重する片付けの物語

30代男性 遺品回収の仕事はお金では無く心情だと勉強になった

初めまして私は都内在住の男性です、私は以前遺品回収業の仕事をしていました、その時経験した体験談をお話しさせて頂きたいと思います、宜しければ聞いて下さい。 私は都内郊外にある遺品回収業社で約3年働いていました、

遺品回収業といっても単に遺品を回収するという事では無く亡くなられた後の室内清掃から不要品の処分そして遺品回収といった事を全て行います。 私が遺品回収の仕事を始めたキッカケは失礼な話ですが‥給与が良いという事でした、まぁ‥後にこの仕事はお金が高い安いでは無いな‥と感じてきたのですが‥、私はこのような給与が高いからという理由でこの仕事を始めて入社当日に初めての現場に行き打ちのめされました、

何故ならやはりお亡くなりになられた方の数日後のお部屋という事で初めての現場だった私にとってはその故人の方の生活臭やらがキツかったのです‥。 しかし月日が流れて1年もするとだいぶ仕事にも慣れて割りきって作業を進める事が出来るようになりました、そんな中でも清掃はまだマシなのですが一番慣れない作業がありました、それは遺品の整理です‥

基本的に遺品は親族身内立ち会いの元に進められるのですが、親族身内の方が処分して欲しいという物は処分して残して欲しいという物は残すという事になります。 ちなみに処分して欲しいという物の中に買い取り出来る物があればその場で現金買い取りを行います、

しかしこの処分する遺品を捨てに行くのがいつまでたっても慣れる事がありませんでした‥やはり生前使用していた物と思うと故人の念が憑いているのでは‥?とどうしても思ってしまうのです‥。

もちろん廃棄処分をする前にお祓いをするのですが、気分は良くありませんでした‥、そして私が一番最悪な現場というかキツかった現場はやはり孤独死の現場でした、やはり大抵の孤独死の現場というのは遺体が腐り出して異臭が発生してからの発見となります、その為自動的に警察官の立ち会いの元管理人や大家さん等と打ち合わせをする事となります。

一軒家の場合で身内が全くいない場合は警察と遺品回収業者が打ち合わせをして後処理作業を行います、この孤独死の現場は遺体は警察が事件性があるか無いかの検証をしてからスグに警察が遺体を引き取ります、その後は私達回収業者が現場を引き継ぐという流れになりますが‥死臭が半端では無いのです。

この腐敗した故人の方が住んでいたお宅の清掃は本当に慣れる事は出来ませんでした‥やはり布団やらじゅうたんやら畳やらにビッチリ付着した体液やら血液やら糞尿やらで私は失礼ながら吐いてしまった事が何回もありました、そんな事を我慢しながら仕事と割りきり頑張っていましたが、耐えきる事が出来ずに私は辞めてしまいました。

最後になりますが、遺品回収というのはお金では無く心情だという事が私は心から分かりました、給与が良いからでは無く亡くなられた方の気持ちを一番に考えて亡くなられた方がどのように後始末をして欲しいのかという事を寄り添い考える事がこの仕事には一番大事な部分だと私は感じました、今ではなかなか経験する事が出来ない仕事を経験して勉強出来た事を有り難く思っています。

以上で遺品回収に関する私の体験談のお話しをさせて頂きました、最後までお聞き下さいましてありがとうございました、それでは。

35歳男性 友人の遺品回収に苦労しました。

35歳男性。親しい友人の遺品整理を頼まれたことについてお話しいたします。 今から2年前ですが、友人が生活保護受給者であったため、アパートの緊急連絡先となってました。

友人とは月に一回程度連絡を取る仲でしたが、ある時から連絡が取れなくなりました。仕事でも始めたんじゃないかと思って、心配はしていませんでしたが、ある時、アパートの不動産会社から連絡がありました。

乳児には、家の中で倒れていたため救急車で運ばれましたと連絡がありました。この街も確認され友人の遺品がアパートの中で全て残っている状態になってしまいました。最初はあまり気にはしていませんでしたが、1ヵ月程度経った後に不動産外車から連絡がありました。

私が緊急連絡先になっていると言うことで遺品を全て回収してほしいと言う連絡でした。 最初言っていることが分からず当惑してしまいましたが、不動産会社の人は、緊急連絡先と言うことで遺品を回収する義務があると言うことでした。

とても信じられないので不動産会社には、友人の両親等にお願いしたらどうですかとお話ししましたが、その友人は両親の連絡先など一切不動産会社に教えていなかったようです。とてもじゃないけど費用もかかってしまうので、自分にはできませんと再三に渡りお断りしましたが、不動産会社から、とにかく現地に来て一緒に遺品回収の立ち会いをしてほしいということを言われ、仕方なく当日その場所に行きました。

友人宅はとても汚れていて、足の踏み場もないゴミ屋敷状態でした。不動産会社から、友人の貴重品類を回収してほしいと言う依頼でしたので、友人の通帳や印鑑、運転免許証を仕方なく回収しました。

なぜ自分がそんなことをしなければならないのか、不動産会社の担当者がいる中で、非常に不満な表情していました。 結局、友人の貴重品類は自分が保管することになりました。しかし、友人の荷物の中から、友人の両親の連絡先や住所が見つけられたので、その後に私が責任を持って連絡をしてみました。友人が亡くなったことにとても驚いました。

火葬はすでに終わっていましたが、もう一度ご両親の方で葬儀等執り行うと言うことで、遺骨を葬儀会社から回収などされたそうです。

遺品となっていた貴重品類もご両親のほうにしっかりお渡しできたので、自分にはあまり負担にはなりませんでしたが友人が残していた遺品を回収することに非常に心労がたたってしまい数日体調を崩してしまいました。できることならば、アパートを借りる際に保証会社等を使って欲しかったなぁというのが正直な気持ちでした。

68歳男性 遺品整理を格安に短時間で業者にしてもらうための事前作業

68歳の男性で、年金生活者です。ネットで文章作成の仕事をして小遣い稼ぎをし、その稼ぎを趣味の写真撮影の軍資金として風景写真撮影等を楽しんでいます。 私の母は父が亡くなって実家で一人暮らしをしていましたが、軽い脳梗塞を患って以来、急激に足腰が弱くなり、車椅子生活を余儀なくされ、特別養護老人ホームに3年余りお世話になっていました。

自宅が実家から自転車で10分ほどの所で、また入居した特養も自転車で15分ほどの所で、毎週特養に母の面会に出かけ、その帰路に実家に立ち寄って室内に風を通すと言うことを続けて来ました。

しかし、そんな母も2年前に94歳で他界し、実家の遺品整理を行う必要に迫られました。住宅1軒分の家財道具を全て処分するのは非常に大変で、どう進めるかを考えた末に、一部のみを自分達で行い、後は業者さんにお願いする事としました。

箪笥内の衣類や書棚の書籍や雑誌やアルバム、そして引き出し内の色々な書類や装飾品等は自分達で少しづつ整理を進めました。遺品整理業者さんに最初からお願いして、こうしたものを取り置いてもらいチェックする方法もあるでしょうが、ゆっくりと思い出にも浸りつつ、整理を進めるためにこうした方法を選びました。

貴重品や重要と思われる書類や形見となる様な品物を取り置き、衣類や書籍等の燃えるゴミとして自治体の回収ルートに乗せられるものの処分を自分達で行いました。 そして残った大型の家具家電や日用雑貨の様々な品物は、業者さんに搬出処分依頼しました。

こうした処分をしてくれる業者は多数ありますが、何度か利用した事のあるリサイクルショップを運営する会社が遺品整理・不用品回収も行っており、この業者さんにお願いしました。 事前に自分達で処分を進めていたため、貴重ではないかと業者さんが手を止めて確認する必要はほとんどないため、3人の作業員の方が雑多な品々を分別してタッカー車に積み込み、リサイクルショップで販売できそうなものと、大型の家具家電を4トントラックに積み込んで1日で片づけをしてもらえました。

費用からわずかですが買取してもらえた品物の代金を差し引いてもらえたのも、何となく嬉しく感じました。 事前に自分達で可能な部分を進めていたので、時間的にも短縮でき、また料金も比較的安く済んだと思います。

業者に依頼される前に、少しでも大切な品を取り置いたり、燃えるゴミとして処分できるものを自分達で廃棄処分して置く事で、少人数の作業員で作業が出来、また時間的にも短期で終わるので、近くにお住いの場合には、遺品整理の一部を自分達で進められるのがお勧めです。

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