遺品整理を業者に依頼する際、もっとも重要でありながら見落とされがちなのが契約書の内容です。作業が始まってから追加料金を請求されたり、聞いていなかった作業が含まれていなかったりといったトラブルは、契約内容の確認不足が原因となることが少なくありません。
精神的に余裕がない状況で契約を結ぶことも多い遺品整理だからこそ、事前に契約書の書き方や確認ポイントを知っておくことが、後悔を防ぐ大きな助けになります。
遺品整理業者とのトラブルが起きやすい理由
遺品整理は作業内容が幅広く、現場の状況によって手間や処分量が変わりやすい特徴があります。そのため、口頭説明だけで話を進めてしまうと、認識のずれが生じやすくなります。
また、見積書と契約書の内容が一致していないケースや、専門用語が多く理解しきれないまま署名してしまうことも、トラブルの原因となります。
契約書は必ず書面で交わす
どれほど信頼できそうな業者であっても、契約書は必ず書面で交わすことが基本です。口約束だけでは、後から内容を証明することが難しくなります。
書面があることで、作業範囲や料金について双方が同じ認識を持っていることを確認できます。
作業内容を具体的に記載する
契約書には「遺品整理一式」といった曖昧な表現ではなく、具体的な作業内容を記載してもらうことが重要です。
仕分け、搬出、処分、清掃、貴重品の探索など、どこまでが契約に含まれているのかを明確にすることで、「それは別料金」と言われるリスクを減らせます。
料金の内訳と追加費用の条件
総額だけでなく、料金の内訳が記載されているかを確認しましょう。人件費、処分費、車両費などが分かれていれば、金額の妥当性を判断しやすくなります。
また、追加費用が発生する条件についても明記されていることが重要です。「どのような場合に」「いくら程度」追加になるのかが書かれていない契約書には注意が必要です。
作業日程と完了基準を明確にする
作業開始日と終了予定日、作業時間帯なども契約書に記載してもらいましょう。日程が曖昧なままだと、作業が長引いたり、急な変更が生じたりする可能性があります。
また、「どの状態になったら作業完了とするのか」という基準を共有しておくことで、仕上がりに対する不満を防ぎやすくなります。
キャンセルや変更時の取り扱い
事情により依頼をキャンセルしたり、内容を変更したりする可能性もあります。その際のキャンセル料や変更手数料について、契約書に記載があるかを必ず確認しましょう。
特に、作業直前や当日のキャンセル条件は業者ごとに異なるため、事前に把握しておくことが大切です。
署名・押印前に必ず確認すべきこと
契約書に署名・押印する前には、その場で一度目を通すだけでなく、疑問点をそのままにしない姿勢が重要です。理解できない表現があれば、遠慮せず説明を求めましょう。
急かされるような対応をされた場合は、一度持ち帰って検討する判断も必要です。
契約書はトラブル防止のための味方
契約書は業者を縛るものではなく、依頼者自身を守るためのものでもあります。丁寧に内容を確認し、納得した上で契約を結ぶことで、安心して遺品整理を任せることができます。
遺品整理業者とのトラブルを防ぐためには、感情に流されず、契約書という形で条件を整理することが欠かせません。事前の確認を怠らず、信頼関係を築いた上で依頼することが、後悔のない遺品整理につながります。
