「生前整理」という言葉が広く知られるようになった昨今、40代・50代のうちから自発的に整理を始める人も増えてきました。
とはいえ、「何から手をつければいいのか分からない」「やる気はあるけれど進まない」と感じる人も少なくありません。
本記事では生前整理初心者が陥りやすい落とし穴とその対策について、実例やポイントを交えて詳しく解説していきます。
落とし穴①：「完璧にやろう」としすぎて動けない
生前整理を“全てきっちりやらなければ意味がない”と思ってしまうと、逆に手が止まってしまうことがあります。
対策：最初は「気になる引き出しひとつから」でもOK。小さく始めることで成功体験が積み上がります。
落とし穴②：「思い出の品」が多すぎて進まない
アルバム、手紙、記念品……感情が絡むモノを整理しようとすると、手が止まりがちです。
対策：まずは感情が動きにくい生活雑貨・書類・衣類などから着手し、思い出の品は最後に回しましょう。
落とし穴③：家族に話さず勝手に進めてしまう
家族に相談せずに進めた結果、「勝手に処分しないで！」とトラブルになるケースも。
対策：家族に「こういう理由で生前整理を始める」と一言伝えるだけで、理解が得られやすくなります。
落とし穴④：「モノの片付け」だけに集中してしまう
生前整理は「物の整理」だけではありません。「財産・書類・デジタル情報」なども重要なポイントです。
対策：物理的な整理と並行して、エンディングノートや財産目録も意識しましょう。
落とし穴⑤：整理に時間がかかりすぎて疲れてしまう
一気にやろうとして心身ともに疲弊する人も少なくありません。
対策：「1日15分だけ」「週末に1時間だけ」など自分に合ったペースで進めることが大切です。
落とし穴⑥：「捨てるかどうか」の基準が曖昧
「これは必要かも？」「もったいないかも？」と迷いがちで、進行が止まる原因に。
対策：「今使っているかどうか」「最後に使ったのはいつか」という実用性の基準を設けましょう。
落とし穴⑦：業者を使うべきか迷って時間が過ぎる
「自分でできる」と思っていたら思った以上に大変で、進まないまま放置されてしまうことも。
対策：専門業者に一部だけ依頼するのも選択肢。自分では手がつけづらい箇所だけ依頼するという方法もあります。
まとめ｜まずは小さく、そして“記録”を残すことから
生前整理は「一気に終わらせるもの」ではなく、「人生を整えるプロセス」です。
初めての方は、まずは一か所から着手し、その過程や思いをエンディングノートなどに残していくことを意識してみてください。
モノだけでなく、気持ちも整理され、自分自身の人生がより明確になる──それが本来の生前整理の価値なのです。
まとめたページもご用意しています。ぜひご覧ください。
生前整理・終活とのつながり
